※土曜日は発熱診察はおこなっておりません。
37.5℃以上の熱がある方、コロナウイルス、インフルエンザ等に
感染している方は一度お電話にてお問い合わせ下さい。
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耳の痛みや痒み、違和感があるのに「単に耳掃除のしすぎだろう」と放置していませんか?
外耳道炎は外耳道(耳の穴)の皮膚に感染や炎症が起きる疾患で、適切な治療を受けなければ慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
豊島区椎名町の中島耳鼻咽喉科医院では、外耳道炎の診断から治療、再発予防まで一貫したサポートを行っています。
耳の症状でお困りの方は、お早めの受診をおすすめします。
外耳道炎は、耳介から鼓膜までの外耳道の皮膚に炎症や感染が生じる疾患です。
外耳道は約2.5cmから3cmの長さの管状構造で、その表面は薄くデリケートな皮膚で覆われています。
この皮膚には耳垢を分泌する耳垢腺や皮脂腺が存在し、通常は自浄作用によって細菌やカビの繁殖を防いでいます。
しかし、何らかの原因でこのバリア機能が破綻すると、黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌、あるいは真菌(カビ)が侵入して炎症を引き起こします。
特に夏季のプールや海水浴シーズンに増加する傾向があります。

外耳道炎の最も多い原因は、耳掃除のしすぎや不適切な耳かきの使用です。
綿棒や耳かきで強く擦ることで外耳道の薄い皮膚に傷がつき、そこから細菌が侵入します。
「耳が痒いから」「耳垢が気になるから」と頻繁に耳掃除をする方がいらっしゃいますが、実は耳垢には外耳道を保護する重要な役割があります。
耳垢は弱酸性で抗菌作用を持ち、外耳道の乾燥を防ぐ働きもしています。
過度な耳掃除はこの保護機能を失わせ、かえって感染リスクを高めてしまうのです。
また、耳をいじることが癖になっている方も要注意です。
無意識に耳に指を入れたり、爪で掻いたりすると外耳道の薄い皮膚に微細な傷が繰り返し生じます。
これにより、じゅくじゅくしたり、分泌物が乾いてガサガサしたり、薄皮が溜まるような状態を繰り返すことを特に「外耳道湿疹」といいます。
プールや海水浴、入浴後に耳に水が入ったままになると、外耳道の皮膚がふやけて傷つきやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境が整います。
特に夏場のプールでは塩素による刺激も加わり、外耳道炎のリスクが高まります。
欧米では「スイマーズイヤー(swimmer’s ear)」と呼ばれるほど、水泳と外耳道炎の関連性は広く知られています。
入浴やシャワー後に綿棒で耳の水分を拭き取ろうとする行為も、実は外耳道炎の原因となります。
綿棒で擦ることで皮膚に傷をつけ、さらに水分を外耳道の奥に押し込んでしまうことがあるからです。
外耳道炎の原因菌として最も多いのは、黄色ブドウ球菌と緑膿菌です。
これらの細菌は皮膚の常在菌として存在していますが、外耳道の皮膚バリアが破綻すると病原性を発揮します。
真菌による外耳道真菌症は、抗生剤を長期間使用した後や、ステロイド剤を使用している方、糖尿病患者さんなど免疫力が低下している方に多く見られます。
真菌感染は細菌性の外耳道炎よりも治療期間が長くなる傾向があり、専門的な診断と治療が必要です。
アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患がある方は、外耳道の皮膚も同様に炎症を起こしやすく、外耳道炎を繰り返す傾向があります。
また、イヤホンやヘッドホンの長時間使用、補聴器の装着なども外耳道の蒸れや刺激となり、外耳道炎のリスク要因となります。
気候や環境要因も関係しており、高温多湿の環境では細菌が繁殖しやすくなります。ストレスや睡眠不足による免疫力低下も、外耳道炎の発症や悪化に関与していると考えられています。
外耳道炎の初期症状として最も多いのは、耳の痒みと違和感です。
「耳の中がムズムズする」「何か詰まっている感じがする」といった訴えから始まることが多く、この段階で適切に対処できれば重症化を防ぐことができます。
炎症が進行すると、耳の痛みが強まり、ズキズキとした拍動性の痛みや、じんじんとした持続的な痛みを感じるようになります。
痛みは顎を動かしたり、食事をしたりする際に悪化することがあり、日常生活に支障をきたします。

また、耳だれ(耳漏)も外耳道炎の代表的な症状です。
初期には透明または白っぽい分泌物ですが、細菌感染が進むと黄色や緑色の膿性の耳だれになります。
真菌感染の場合は、白いカビのような分泌物や黒っぽい耳垢のようなものが見られることがあります。
耳鏡を用いて外耳道と鼓膜を観察します。
外耳道の赤みや腫れ、分泌物の有無と性状、外耳道の狭窄の程度、鼓膜の状態などを確認します。
また、外耳道炎が重症であったり、治療に反応しにくかったりする場合は、耳だれを採取して細菌培養検査を行います。
原因菌を特定し、どの抗生剤が効果的かを調べる薬剤感受性試験を実施することで、より的確な治療が可能になります。
真菌感染が疑われる場合も、真菌培養検査を行って診断を確定します。
治療の第一歩は、外耳道に溜まった耳垢や分泌物、膿などを丁寧に除去することです。そうすることで、薬剤の効果が十分に発揮され、治癒が促進されます。
当院では専用の器具を用いて、痛みを最小限に抑えながら安全に清掃を行います。
また、症状に合わせて抗生剤やステロイド剤を含む点耳薬や軟膏を処方します。
炎症が強い場合や感染が広範囲に及んでいる場合は、抗生剤の内服も併用します。
真菌性外耳道炎には、抗真菌薬の点耳薬や軟膏を使用します。
ただし、真菌感染は細菌感染よりも治療に時間がかかることが多く、通常2~4週間程度の継続的な治療が必要です。
気になる気持ちはよくわかりますが、治療中は特に耳を触ったりいじったりしないことが重要です。
触ることで炎症が悪化したり、治療効果が減少したりします。
治療が完了するまでは自宅での耳掃除も避け、耳垢の除去は医師に任せましょう。
入浴時やシャワー時には耳栓を使用するか、綿にワセリンを塗って耳を塞いで水の侵入を防ぎます。
プールや海水浴は治るまで控えてください。
外耳道の蒸れや刺激となるため、治療中はなるべく使用を避けましょう。
症状が良くなってきたからといって自己判断で薬の使用を中止すると、再発のリスクが高まります。
医師の指示通りに最後まで使い切ってください。